●勝手に行って、勝手に載せちゃう ゲリラ企画シリーズ●

桜の木は、優先して残したい…1時間を超える長丁場
    =ビッグハウス 北24条店 大店立地法住民説明会=


6月3日(土)、 ビッグハウス北24条店の大店立地法に基づく説明会が開催されました。 いつも地域住民でもないのに、紛れ込んで出席していますが、今回は、自分自身の家にも、説明会の案内チラシが折り込まれたため、地域住民のひとりとして参加してきました。午後3時からの1回目の説明会には、約30名ほどの地域の方々が出席。午後3時のスタート前から、アークスご担当者様と地域の方の意見交換が始まっており、会場についたときに、『あれ、時間間違えたかな?』と思ってしまったほどです。



■あいさつ→概要説明
↑草木が生い茂る出店予定地。

まず、届出概要の説明、交通量調査について、騒音調査についてなど、ひととおり説明がありました。

<概要>
ビッグハウス 北24条店
     札幌市北区北24条西9丁目28番地
建物設置者:(株)ラルズ
小売業者:(株)ラルズ
店舗面積:6,311平方m
駐車場収容台数:306台
駐輪場収容台数:141台。荷捌きなど省略。
新設する年月日:平成18年12月5日
開店時刻:午前7時/閉店時刻:翌午前0時

1)会の趣旨の説明
2)アークス ご担当者様あいさつ

 財務局の公開入札で払い下げを受けた土地、昨今、大型店の撤退がありますが、自社物件です。
(中略)サービスレベルなど日々研鑽しながら、計画を進めていきたい。

3)届出概要説明
4)交通について
5)騒音:配慮内容と予測について

 夜間は、屋上駐車場を利用しない、平面駐車場も両サイドを夜間利用規制するなど。

6)廃棄物について

 国の基準のみならず、過去においても、あふれて迷惑をかける事例は、ありません。

7)町並みづくりへの配慮

 協力してまいります。身障者に優しい建物を目指している。

説明は15時25分までで終了。


■質疑応答
Q:2年くらい前に中型のスーパーマーケットがあったが撤退し不自由しています。
買った商品の配達をお願いできるでしょうか?ダイエーは65歳以上の方などにサービスでやっていますが。


A:今年の2月に苫小牧のダイエー跡に出店しました。地域の方が不便との話で地域の皆様への貢献のため、出店させていただきましたが、こちらの店舗においても、十分検討したうえ、配達サービスを実施させていただいております。社内へご要望が出ている旨を報告し、実施する方向性に進めたいと思います。

住民:楽しみにしておりますので。フードセンターでもしてくれるので・・・。

↑やっぱり北店は店舗名・看板がマックスバリュに名前が変わってもフードセンターという名前が定着しているんだな・・・。

Q:交差点飽和度の説明があったが、売り出しかける時など、おそらくさばききれないですよ!!
あと、荷捌きのところ、道路にトラックが並ぶようなのは困りますが。

A:昨年9月のBH白石店は、平和通に面しております。市内でも五指に入る交通量の多い道路です。
約1年経過しますが、週に2−3回チラシを入れておりますが、今のところ、大きな問題はおきていません。冬場も除排雪に配慮しながら対応し、繁忙期には、ガードマンをつけることで、対応しています。

届出上の駐車台数は306台ですが、実際は約400台の収容能力があります。道路に車がたまらないようにしていきます。お客様の平均的な買い物の時間は20−30分です。収容の余力としては、かなりありますので、ご迷惑がかかるようなことにならないよう十分配慮します。ルートを十分検討し、チラシ、店内告知などを行い運営させていただきたい。

荷捌きスペースの余力は、4tの大型のロングの車で、6台くらい入れるスペースです。
朝6時から夜10時の間で、1日28台の搬入台数となります。1日28台というのは、昨年の数字です。
昨年末から北広島市大曲に共配センターをつくり、同一温度帯の商品を混載して、搬入車両の台数を減らす取組みをしております。そのため、現在は、これの6かけくらい、一日、20台強くらいまで改善しています。トラックが数珠つなぎにとまることはありません。メーカーに対しても、石狩のセンターに入れてそこから出させる、定時定配方式を採用しており、なにかあれば動きを把握できるようになっています。また、6月からの道路交通法の改正もあり、道路に止めることは一切ありません。十分配慮して運営をしていきます。

Q:交差点などで事故のないように

A:この周辺は学校が多くあります。小学校に関しましても店舗の北側を60名、南側を33名の学童の方が通学に利用されていることを把握しております。小学校にも訪問させていただいており、OPEN前や後にも、関係者と、どう配慮するか、十分につめさせていただきます。

冬場はこの道路を少しでも安心して通行できるよう、周辺に(コの字型に=店舗周辺3面に)ロードヒーティングを施します。開店時刻は10時OPEN予定としておりますが、登校時間とは重ならなくても、下校時間とピークタイムが重なる場合もありますが、出入りの部分もロードヒーティングを施すなど、(冬場の雪による影を減らす工夫もして)十分配慮していきます。

Q:北24条の商店街のものです。扱う商品とか、2Fにもテナント入るようですが、打撃をうけます。どんなテナントが入るのですか?

A:地域に配慮できるようコミュニティホールを用意します。また2Fのテナントは、歯科、理美容、マッサージ関係の非物販サービスとして考えております。
↑おっっーまたコミュニティホールですか…。

Q:日照権などの問題について

A:(建物の高さなどの説明、光害防止策の説明、滝川の事例紹介など・・・・省略します。)

出店者)今回の北24条店は、4面が道路ですが、白石店は、3方向が道路で、片側が住宅に接していました。敷地境界について、住民の方のご要望も承り、ブロック塀を入れて塗装しました。窓から外を見たときの景観を考慮して、緑で木の絵も入れましょうかと提案させていただいたりもしましたが、そこまではしなくて良いといわれました。色などについて、配慮させていただきました。

住民)逆に、BHの出店により、マンションの資産価値があがったり、北24条通からの騒音が抑えられたり良い面もあるなとは、思います。

Q:木が敷地内にいくつかあるのですが…

A:9月にOPENした白石店では、営業的には使い勝手からして、店舗と駐車場の配置が逆のほうがよいのですが、弊社の社長が、商店街におしりを向けるのは失礼だという考えと、樹齢300年以上のイチイの木などがあり、地元の方が平和の森と呼ばれていたそうで、使い勝手よりも周辺環境に配慮した配置となりました。社長の横山が森林ボランティア協会http://www.geocities.jp/hokkaidoforest/の会長で、木を切らずに残そうという趣旨の会。ある企業さんは、植とやっていますが、うちはできるだけ残そうと・・・ここ(北24条店)もできるだけ残しながらやりたいと思っています。ただ、花粉症の問題もある、しらかばも多く、その辺りも考慮しつつ、配慮します。マンションの住民の方からも桜の木は残して欲しいと、お電話をいただいており、桜の木は優先して残したいと思います。

Q:営業時間の表現が大雑把ですが…

A:午前7時の開店の届出は、朝市などの開催も考慮してのもので、通常は朝9時前後から夜12時までと考えておりますが、夜12時までは、様子をみて延ばすようなことになると思います。あさ9時から夜10時を基本に計画を進めていきたいと思っております。

Q:狸小路のラルズさんも、同じ会社ですよね?
あそこの福袋30何年、休むことなく買っていますが、衣料は置かないのですか?

A:一部実用衣料をおきます。その他の衣料につきましては、イベント的に、催事的には考えておりますが、常時としては考えておりません。商品部のほうに、ご要望があった旨を報告いたします。

住民:衣料のお店は、北24条周辺にあったが閉店したので、街に買いに行かなくちゃダメなんだよ・・・。

↑うーん、そうですね、フードセンター(現在は、MVに店名変更)北店も衣料売場なくなりましたもんね。ラッキー北24条店がありますがラッキーでは、こと足りないのかな?あの福袋、自分も2回くらい買ったことあります。地下鉄で持って帰ってきたときは、ちょっと恥ずかしかった。若い頃の思い出(笑)

Q:搬入トラック入口とマンション駐車場の交錯について

A:(話が複雑なので省略。)トラックヤード部分は、歩道もロードヒーティングをほどこし、雪でのかげをなくします。

Q:公務員住宅の駐車場出入り口との交錯について

A:隣で建設が進んでいる公務員住宅の駐車場の出入り口とは、ずれた形で、店舗の出入り口を設置します。駐車場の出庫、入庫、数など、警察や札幌市とも打ち合わせをしております。隣の建物と正面で出入り口がぶつかりあうことはありません。また、繁忙時間帯には、ガードマンもつけます。

↑フレッティ琴似店の日曜日のガードマンさんは、めちゃ良い方々です。

Q:要望として、核家族化が進んでいます。(容量的に)小さい商品も扱って欲しいです。
A:社内でも少量パックの取扱が増えています。品揃えで30%くらいは増えています。肉や魚、惣菜など、少量パックの対応を今後も取り組んでまいります。
Q:ビッグハウスの店舗は、倉庫くさいイメージがあります!
↑とても、するどい感想だな…(笑)。

A:BH白石店は、かなりおもむきが違います。180度とは行かないまでも、少しずつ変えていますので…。新川店とは、また違う形にします。

住民):色彩も、大事な要素では?ぜひお願いします。

 
・・・と、いろいろなやりとりがあり、無事に16時15分説明会が終了しました。皆様大変お疲れ様でした。

■編集後記
 

今回は自分自身、地域住民として、チャリで会場へ行きました。

配達サービス、ダイエー、フードセンターは、やっているよ・・とか、福袋30何年買い続けているよとか、BHの店舗は倉庫くさいとか、小売チェーンにとっては、消費者の皆様の率直な貴重なご意見を伺うことができたのでは無いでしょうか?

『狸小路のラルズ(以前は金市館)で、30何年、休んだことなく、福袋を買っている』

・・・こういうことを話してくださる方が出席されていると、なんだかホッとします。(ラルズの人間ではないが…)

『素材にこだわった商品も置いて欲しいわ・・・』と、靴を履くところで、帰り際、話されていた女性も。

このお店ができることを楽しみにしている方も多いのでは?と感じました。

一方で、商店街の書店の方が、BH出店による影響を懸念されていたりということもありますが、BH白石は、木を残すという理由のほかに、『商店街にお尻を向けるのは失礼だ』という、横山社長のお考えもあったとのことで、商店街にも配慮した姿勢がうかがえます。今回の書店さんとも、上手に共存していけるような、状況になっていけばよいと思います。

・・・そんなわけで、倉庫くさくは、ならないビッグハウス北24条店のOPENをどうぞお楽しみに☆☆

 

(C)札幌スーパーマーケット情報 http://www.spk-super.com/ 2006.06.04