=株式会社アークス 第47期 定時株主総会


2008年5月29日(木)、アークスの第47期定時株主総会が中島公園のパークホテルで開催されました。


■各種報告


監査報告、報告事項の説明などがあり、その後質疑応答の時間となりました。


■質疑応答
Q:原材料が高騰し続ける中で、これからも安くて良い物を提供していかなくてはいけないが、
   CGCと提携して頑張っているが、アークスグループで子会社を作って、お客に提供する
   ことなどは、考えていないのでしょうか?

A:(アークス横山社長)

本当に大変な状態で、給料はあがらず物価はあがるスタグフレーションの状況だと、
深刻に受け止めています。

『〜世界中からよいものを〜(CGCキャッチコピー)』とは、行かなくなり、道内でアークスの
スーパーマーケット6社で、シェア15%となっているが、もうひといき高めて、量でまかない、
コストを下げたり、契約栽培など、有利な手立てができると考えています。

ここ5年で、グループ各社の商品コードの統一化などの取り組みをやってきました。

CGCは全国で8箇所、225社3200店舗、食品だけで3兆5千億円の規模。
大手に負けない体制で輸入、国内産地開発をしており、北海道CGCの社長を私が兼ねておりますが、
協同仕入や、『適量適価』などの商品開発をやっている次第です。

食品の廃棄が2千万トンに及ぶなか、消費者と工夫しながら、コストを抑え、合理的な買い物が
できるよう取り組んでいきたい。

大手小売さんでは、メーカー直取引、物流、PBの開発と、3つの会社をわけて
やっているところがありますが(AEONのこと?)、
アークスは、それほど、大きな会社ではありませんが取り組んでいます。
農業生産者と取り組んでの安心安全な食品にも取り組んでいます。

店舗では、”インフレファイター”を掲げて取り組んでいますが、30数年前、アメリカへ行ったときに、
ちょうど第一次世界大戦の直前で、いや、世界大戦じゃないですね、世界大戦はもっと前ですね、
オイルショックです、第一次オイルショックの直前で、ローカルスーパーは、インフレファイターと掲げ、
必死になってやっていました。

それを想いだし、使っていますが、頑張れるだけ頑張ろうと、必死になってコストダウン、原材料の
手当てなど努力しております。

Q:隣接するロシアや、東北地方への店舗展開は、ありませんか?

A:(アークス横山社長)

難しいところですが、、、中期計画では、年商3000億円は道内で頑張ろうとしています。
いろいろなお話がございます。話が無いわけではないですが、今のところ、ありません。

アークスは6年目。システムが充実してきたので、札幌から函館も、札幌から東北も、
距離では問題ないので、チャンスあればと思っていますが、具体的にはありません。
意欲はあります!

Q:(主婦の方)
2回目の総会出席ですが、総会召集通知書類のなかで、わかりずらいカタカナ用語が多く、
ステークホルダーや、アークスグループフィロソフィとか、日本語表記もお願いします。

またビッグハウスが近所にあり利用していますが、ピーマンは、チェックしないと買えない
状態も。けっこう悪くて商品を交換したことが2〜3回ありました。
みかんをお正月に、買ったときには、試食はMやSサイズでおいしかったのですが、
Lを買ったら、味が違ったので返品しました。

店の説明では、Lになると、MやSと同じ糖度でも、(大きい分)、水っぽさあると、
説明されましたが、そのへんのギャップがあると思います。

また、統一カード導入の話がありましたが、RARAカードはどうかわるのか、よくわかりません
でしたので、教えてください。

A:(アークス横山社長)
ステークホルダーは、株主様や、お取引先様、お客様など、関係するすべての方です。
フィロソフィは哲学の意味ですが、我々の共通の経営の合言葉として、冊子を作り、
皆、持っています。
スーパーはアメリカからもってきた業態ですので、使いやすい横文字を使う傾向があります。
明日から、カタカナ用語の見直しの取り組みをさせて頂こうと思います。

(ラルズ齋藤社長)

ビッグハウスのご利用ありがとうございます。

ご指摘の件、非常に恥ずかしいことで、反省し、仕入時のチェックと、生ものですので、
当日入ったものは、当日売り切るなど、また、夏は販売時間の管理など、店のチェック体制を
厳しくしていきたいと思っております。

みかんは、そのサイズの試食も出すようにしていきたい。

ララカードは6月3日からポイントカ−ドになります。今は、5%引きなどの企画や、400−800
SKU、アイテムで、会員価格の特別価格をやっていますが6月3日から315円で1ポイント、
よく生協でやっているようなポイントカードになります。会員価格はNHK(新北海道価格)や
月間お買い得商品として2500SKUほど、ありますが、そちらへ移行していきます。

(アークス横山社長)
フクハラやふじもポイントカードを発行していましたが、一本化しました。商標登録の問題もあり、
『アークスRARAカード』と、くどい名前ですが、JCBつきのカードはクレジットも利きます。
ポイントの倍サービスもやります。

現在申込みは、104万枚になりました。150〜200万枚を目指します。
200万枚になれば、道内の75%の世帯が持つことになります。

Q:カインズ1号店の収益性や今後の拡大計画について、教えてください。

A:(アークス横山社長)

競合店の関係もあり、まだはっきりしたことは言えません。

食品と関連あるものが展開できないかという中での取り組みとなりました。

カインズは初年度は2億円ほど赤字となると思っておりますが、運営会社のエルディの
会社全体では黒字、またカインズだけでも2年目からは黒字となる予定です。
成功したら2店舗目、3店舗目と、開発していきたい。

■議案の決議

・・・・・・このような質疑応答などがあり、議案の採択へ。議案については、いずれも承認されました。

■懇親会


隣の部屋で開催された株主懇親会では、会場の真ん中にホテルのバイキング形式の料理。壁側の両サイドには、アークスのデリカ部門の自慢の品が多数用意されました。


↑豚丼の豚は、その場で調理されていた。
研究に研究を重ねたこだわりの豚丼。わざわざ
帯広まで食べに行く必要ないです。ご賞味ください。
ポイントは、肩ロース肉を使っているところだそうです。
通常のロース肉ではなく、肩ロース肉ってところが
ポイント!お求めはお近くのアークスのデリカ
コーナーでどうぞ☆!

↑ベーカリーの人気商品も。
懇親会の終わりごろ、ビニール袋とともに、持ち帰って
OKということになったとたん、バーゲンセールの
ような状態になって大変なことになってました。(笑)
ぜひ、お持ち帰り後は、ご近所の方にも、アピール
してください。

↑17年前に販売していた売れ筋商品を、
アレンジしたリバイバル商品。
リバイバルが流行の時代ですが、
ついにスーパーの惣菜までもが、リバイバルとは!

↑初摘む海苔をおいしく味わっていただくため、
その場で巻く、こだわりの提供。
試食でも手を抜いてません。
 

■編集後記


↑よつ葉のバター・チーズセットがお土産に。


↑出席株主への手土産の保冷マイバックには、
なんとアークスのタグ付き!

●株主の主婦の方から出されたビッグハウスの店舗に関しての意見に対して、ラルズの社長さんが返答されていましたが、店舗の朝市で朝7時前くらいから、実際に店頭で社長自身が野菜を販売されている姿をいつも見ていると、けして、その場しのぎの答弁ではない、ということを感じます。今後も店舗へのご意見をお気軽に寄せましょう。

●なんと、今年の株主総会参加者への手土産は、ただいま入手困難なバターも含まれたよつ葉のバター・チーズセットと、保冷マイバック。

何が一番うれしいかって、保冷マイバックに、アークスのタグがついてるんです。これが何より、うれしいです(笑)

●横山社長の懇親会最初の乾杯のあいさつから
『90歳以上は、おいしいもの食べて、長生きしたい。』

(C)札幌スーパーマーケット情報 http://www.spk-super.com/ 2008.05.30作成